手術室看護師は夜勤がない分、手当が少なく、年収が低いといわれています。
また、中堅看護師の場合は、手術室業務以外の仕事も増え、業務量と給料が見合わないと感じて転職を考えることも多いようです。
手術室看護師の給料事情や年収アップの方法、転職のポイントを解説します。
看護師の給料は基本給に加え、さまざまな手当が加算されています。
基本給は勤務年数、看護師経験年数などによって変動します。
手当には夜勤手当や残業手当などがあり、部署によって支給される手当(特殊業務手当など)もあります。
では、手術室看護師の給料にはどのような特徴があるでしょうか。
手術室看護師の給料事情を紹介します。
手術室看護師の平均年収は390万~500万円程度といわれています。
ちなみに、看護師の平均年収は519万円*です。
( * : 日本看護協会「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する 評価・処遇に関する調査」報告書データ より)
手術室看護師の平均年収が看護師全体の平均年収と比較して、やや低い傾向があるのは、夜勤がない働き方(夜勤手当がない)が関係していると想定されます。
病院にもよりますが、看護師は経験年数に応じて基本給があがるため、キャリアが長くなると、手術室看護師の年収と看護師全体の平均年収に差はなくなり、手術室看護師の年収が上回ることもあるようです。
看護師の給料の特徴として、看護師特有の夜勤手当、危険手当などがあります。
手術室看護師に支給される業務手当には、つぎのような手当があります。
・手術室手当
看護師の給料の特徴として、看護師特有の夜勤手当、危険手当などがあります。
手術室看護師に支給される業務手当には、つぎのような手当があります。
手術室に勤務する看護師に支給される手当です。
月5,000円~3万円程度といわれています。
・特殊業務手当(危険手当など)
手術室では感染症などの危険性を考慮して手当が支給されます。
月1万円程度が相場です。
病院によっては、特殊業務手当や危険手当に“手術室手当”が含まれ、5万円/月程度の支給があります。
・オンコール手当(待機手当)
一般的に手術室の勤務は、夜勤はなくオンコール体制を導入していて、休日や勤務時間外の緊急手術に対応するための待機があります。
手当は1回につき2,000円~7,000円程度です。
稼働すると、別途手当が支給されます。
・時間外手当(超過勤務手当)
法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて働いた時間に対して支払われます。
基本的には「時給(1時間あたりの賃金)×残業した時間×割増賃金率」で計算しています。
手術室業務に関しては、遅番への交代など業務調整をして、残業にならないような対策をしている病院が一般的です。
しかし、手術室業務以外の委員会や係の仕事などは時間外に行うため残業が増えることがあるようです。
特に中堅看護師は、業務量の多さや多忙さから、業務量と給料が見合わないと感じることが多いようです。
経験やスキルを活かし、給料をアップさせる方法を紹介します。
一般的に病院には年に1回昇給があり、人事評価の結果が反映されます。
看護師の場合は、看護師としての業務遂行能力、スキルアップのための学習行動などの実績が評価されます。
看護師の昇給相場は3,000~5,000円程度といわれ、あまり高いとは言えませんが、基本給は賞与や超過勤務手当の算定基礎額になるため、昇給すれば確実に年収アップにつながります。
人事評価では良い評価を得られるように、日頃の手術室業務や院内活動の取組み、努力していることをきちんと伝えましょう。
看護師には、役職(管理職)手当や資格手当があり、管理職への昇進や資格取得によることで年収を上げることができます。
病院や役職、資格によって支給額は違いますが、管理職手当は月1~6万円程度、専門看護師手当は月平均11,279円*、認定看護師手当は月平均8,530円**です。
(*,**: 日本看護協会「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する 評価・処遇に関する調査」報告書データ より)
手術室看護師の場合、日本看護協会認定の「手術看護認定看護師」の資格を取得し、活躍されている方も多くいます。
管理職や認定看護師に興味がある方は、キャリアップして年収アップを目指す方法がおすすめです。
病院で働く看護師の給料は、病院の業績が大きく関係しています。
病院の業績が良好であれば、ベースアップの原資が確保されていて、看護師の給料も上がる傾向があります。
逆にいえば、業績が悪い病院の場合には、ベースアップの可能性は低く、ボーナスが減ることも考えられます。
病院に転職する場合には、求人情報の「基本給」や「手当」の情報だけでなく、病院の業績に関わる情報もみてみましょう。
手術室看護師であれば、手術実績をみると業績のイメージがつきやすいのでないでしょうか。
今よりも年収がいい職場に転職したいけれど、どのように探せばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
年収アップできる職場をみつける方法を紹介します。
病院にもよりますが、病院公式ホームページに「採用情報」が掲載されているので、給与情報が確認できます。
採用情報「給与」の項目には、固定給(基本給、手当)、変動給(オンコール出動手当)、通勤交通費のことなど、詳しい給与情報や経験年数ごとの給料イメージが記載されています。
今の給料と比較してみて、年収アップできる職場をみつけましょう。
病院の公式ホームページの採用情報をみて、もっと詳しく知りたいことがある場合は、採用担当者に問い合わせをして確認してみましょう。
今の給料と比較できるように、経験年数、オンコール回数、残業時間数などを伝えて、その病院の「手術室」で働いた場合に想定される、給与イメージを教えてもらい参考にしましょう。
複数の病院を比較して検討したいときには、看護師転職会社の担当者に相談するのがおすすめです。
看護師転職のプロに、今の年収と希望年収などを伝えたり、気になっている病院の「給与」情報を確認してみましょう。
自分で調べるよりも効率的に、年収アップできる職場をみつけられるでしょう。
手術室看護師の場合、手術室特有の働き方にストレスを感じ、給料に不満を抱くケースも少なくありません。
年収アップは仕事へのモチベーション向上にもつながります。
年収を上げたいのであれば、転職することも方法の1つです。
病院により基本給や諸手当、人事評価制度、昇給額などが異なるため、今と同じ働き方でも、転職することで、今より年収が上がることがあります。
まずは年収アップできる職場探しから始めてみてはいかがでしょうか。
最後に、年収をアップさせたい手術室看護師におすすめの「スーパーナース社員看護師【Bloom Ns】」の仕事を紹介します。
Bloom Nsの社員看護師には、オペ室の看護業務と会社の事業開発に関わる仕事があり、病院常勤とは違うオペ室での働き方ができます。
夜勤やオンコール手当がなくても、会社員としての給与設定で、高収入です。
<Bloom Nsの働き方>
✓ 夜勤・オンコールなし
✓ 委員会・係の仕事なし
✓ オペ経験を活かして会社の事業開発にかかわる
病院に転職しなくても病院の手術室で働くことができ、看護業務以外(委員会など)の活動はありません。
社内のコミュニティやサポート体制が充実している働きやすい環境です。
初めて会社員として働く方でも安心して働くことができます。